第8章 海常高校戦:延長戦②
【ストリートバスケ】・・・元帝光中女子バスケ部キャプテンの実力
ある日笠松は、毎回毎回出現するものの正体に気が付いた
普段から部活で一緒にいることが多く気づくのが遅くなったが、よく考えるとおかしすぎた
例えば、前々回のデート・・・
原宿に出かけると黄瀬に会いファミレスに入り、そのあと森山と早川に会い小堀と合流した
黄瀬はショッピング、森山と早川はナンパ、小堀はスポーツショップ、と理由はそれぞれ普通だった
しかし、前回はおかしすぎた
場所は動物園、真弓子のお弁当を食べ膝枕をして貰っていた所に、都合よく4人が現れのだった
《パンダが見たくなった》
《カバの生態観察に》
《コアラをだっこしに》
ここまでは男4人で動物園に来ていたとしても理解出来た
だが、早川の《芝生でゴロゴロしたかった》でおかしいことに気が付いた
思い出した笠松はため息をついていた
笠松(人のデートに毎回毎回合流するという嫌らせか?今日は黄瀬だけのようだが・・・)
真弓子『先輩?どうしたんですか?』
ため息ばかりつく笠松を心配して真弓子が声をかけた
首をちょこんと傾け見上げてくる仕草に笠松はドキッとした
笠松「(可愛い。そうだよな、いつもいつもあいつらの出現でキスもできないんだよな~まっ、今日行くのはあそこだし、一緒に行くかな・・・)なぁ、真弓。俺と2人っきりのデートと、大勢で騒ぐのとどっちがいい?」
笠松は悩みながら真弓子にたずねた