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千年越しの恋情記 【鬼滅の刃】

第7章 目覚めの呼吸



私の隊服は皆と違って色違い…白い隊服になっている

もし日に当たってしまっても、数分だけなら耐えてくれる優れものだそうだ
なのに丈が短いのは嫌がらせなのだろうか…足が燃えたら逃げられないじゃないか…と、もらった当初にそう思った

なので機能はすごいけど実質無意味な機能となっている…


そして刀

鬼の私が力をフルに活用して戦うとなると、刀もそれに耐えうる強度のものでないとすぐに折れてしまう

私の使う呼吸の型は全部で十二。特に、十一の呼吸を使用するとどんな刀でも折れてしまう

一応ちゃんとした日輪刀は持っているが有事の際以外は使用しないようにして、普段は刀鍛冶の方々の失敗作を愛用させてもらっている

基本使い捨てなのでなんだか申し訳ないが…五の型までなら使用可能というわけだ


今の所不便はあるだろうが不満は無い。私が鬼殺隊に入る際に交わした条約のうちの一つがこれだったというだけのことだ



「よし…じゃあ行ってくるよしのぶちゃん」

「首元、お気をつけてくださいね」

「うーん…冗談にしてはかなり黒い…気をつけます」



苦笑いをしながら襖を開けて部屋を出る

ちょうど日が暮れてきていて、外を出歩けるくらいの時間になっていた
そう考えると結構長い間眠っていたようだ…



「えーと…外に出たは良いけどどこでやるんだろ。鎹鴉なら知ってるかな」



上に視線を移すと、上空で旋回しながら控えている鎹鴉が目に入る

2回ほど手を打ってみると前進していった…ついていけば良いらしい

鎹鴉を見失わないよう、軽く駆けながらその場を後にした
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