第3章 不穏な空気
七瀬さん入部から1週間。
だけど…
「七瀬さん、タオル干しといてってお願いしたはずなんだけど?」
「えっあれっ、そうだっけ?」
「あとドリンク、粉多すぎみたい。量は教えた通りに、ちゃんと溶かして」
「あーなんか私大地さんに呼ばれてたから行くね!あとお願いっ!」
「あっちょっと…」
ぜんっっっぜん仕事覚えてくれない。
ってか覚える気あんの?
つーかなに大地さんとか呼んでんの??
色々とキレそうになりつつも、始めたてだから、と自分に言い聞かせる。
それに、他の人の前と私の前では態度変えてない?
気のせい?
「はぁ…」
ため息が、止まらない。