第9章 罪悪感
あれからもう一ヶ月が経とうとしている。
私たちのいなくなった部活はどうなっているのだろうか。
私が辞めた時はさぞせいせいしたことだろうと思っていたが、まさか仁花や影山くん、月島くんまでもが辞めてしまうのは想定外だった。
ちゃんと回ってたらいいんだけど。それはそれでさみしいな。
などと考えてしまうのは未練がましいだろうか。
ちらりと横を見ると、影山くんと目が合う。
影山くんはきっと本格的にバレーボールがしたいだろう。
なのに私はそんな彼を巻き込んでしまった。
いや、彼だけじゃない。
月島くんや仁花からも、居場所を、バレーボールを奪ってしまった。
それを思うと、罪悪感で押しつぶされそうになる。