第6章 日常侵食
クラス中に嘘を撒かれてから1週間。
いつも通りに振る舞う私だけど、正直辛い。
口下手な私。
仲のいい人の前でしか楽しく喋れない私。
趣味の少ない私。
そんなザ・付き合いにくい人を体現しているような私とも仲良くしてくれてた子はクラスにもいた。
お昼にご飯を食べる子も、移動教室に一緒に行く子も、朝教室でだべる子も、体育で二人組を組む子もいた。
だけどもういない。
それが、辛くて仕方ない。
みんな、そんなもんだったの?
普通こんな噂聞いたけど本当?って私に確認するでしょ。
みんな、悲劇のヒロインに乗っかって悪者を叩きたいんですね。
最低ですね。
こんな最低なやつらに心を痛めつけられてる私も、小さい人間なんだろうね。
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