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僕の花〜ヒロアカ〜

第17章 〜轟焦凍〜体育祭後



それから競技は続いて結果的に勝己が優勝を果たした

だけど結果に満足がいかないらしく、思い切り暴れる姿に苦笑する

その横で準優勝の轟くんが並んでいるんだけど

その顔は、悔しがるわけでもなく、喜ぶわけでもなく

何か心の中で葛藤しているような そんな表情に見て取れるのは私だけだろうか?

でもメダル授与の時にオールマイトが轟くんに何か話していたから、オールマイトも同じように感じたのかもしれない


体育祭の後片付けを終えて帰路につこうかと校門を潜ろうかと足を進めた時に、不意に後ろから声がした

「如月!!」

振り向くと急いでかけてきたんだろう、少し行きが乱れた轟くんが立っていた

「もし、1人で帰んなら俺が一緒じゃダメか?」

今日は出久とも約束をしていなかったので、1人で帰ろうかと思っていたところだった。

「もちろん、ダメじゃないよ」

ふるふると首を振る様子に安心したようにちょっとだけ笑った

「体育祭、大変だった?」

歩く速度を合わせてくれる轟くんにじんわりと心が温かくなる

「ん、緑谷ん時はヤベェって思った」

「あぁっ、あの試合は凄かった!っていうか轟くんも出久もあんなに凄いとは思わなかった、今でも思い出すとわーってなっちゃう」

先程までの試合を思い出したように興奮気味に話す華に轟はじっと華を見つめた

「なぁ、緑谷って昔からあぁなのか?」

「出久?う〜ん、基本的におっとりしてるけど、誰よりも人の事を考えて、行動して一生懸命なのは昔から変わらないかなぁ?」

「そうか、ってか如月って緑谷の事名前で呼んでたか?」

「あぁ、何か最近やたらと名前で呼べって人が多いんだよね〜勝己も呼べって言うし。名前呼びブーム?」

う〜んと首をひねった後に ハッとして真面目な顔をして呟く姿に轟は内心焦っていた

爆豪が言うのは分かるが、まさか緑谷までとは予想していなかった

これは更に自分は抜きん出る必要があると考えを巡らせる

「なぁ、だったら俺のことも名前で呼んでくれよ」

「へ?まさかの轟くんも!?本当にブームなの?」

「さぁ?でも俺は如月に名前呼んでほしい」

緑谷も爆豪もその可愛い口で自分の名前を呼んで欲しいって思ったのかな?

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