第4章 《エルヴィン》堕ちる ※

「んぁっ！あっあぁぁ、め…だめっ、」

舐められながら挿入された2本の指を嬉しそうに飲み込んでいく膣口。


「あぁっ、またっ、あっだめっ！イッちゃ、イッちゃう！！」


いっそう大きく喘いだ瞬間、腫れ上がった花芯を絶妙な力で吸われながらナカのいいところを擦られ、エマは声を抑えることも忘れて激しい絶頂に導かれた。



すぐに甘く蕩けるような口付けをされる。


トロンとした目でエルヴィンを見つめながら太い首に腕を巻き付けたエマは、ついに自ら舌を差し出してしまったのだった。

















「エマ、気分はどうだ？」

「んっ…あぁ…あっ…」

ソファに爪を立てて、込み上げてくる快感の波に必死に耐えている。


エマは堕ちた。

でも一度堕ちてしまえば後は簡単だった。



エルヴィンが送り込む快感に喘いで善がって、ただただ気持ちいいという感情に身も心も沈めていくだけ。




ちゅっ…という音を立てて、胸元に吸い付くエルヴィン。


「これですぐに私のものだということが分かる。」

嬉しそうに呟いてまた吸い付いた。
白い胸元には男の所有印が何箇所も付けられた。



「さて…そろそろまたイきたくなってきたか？」

「ぁ…やっ！それだめぇ！」

膣内を愉しそうにうごめていた指が、ある一点に的を絞って小刻みに擦り始める。


「ほら…もっと声を聞かせて……そうだ、そのほうが余計気持ちいだろう？」

エルヴィンに言われた通り、自分が発した嬌声を聞くと自分自身が面白いほどに昂ぶってしまう。

この短い時間で、見事に私は男に従順な雌に成り下がってしまった。



だめ………また…くる……



「―？！」



あともう一押しで絶頂に達するという直前で、指の感触が消えていく。

欲しい刺激が突然止んでしまって、エマは思わずエルヴィンを見た。



「ハハハ、いいねその顔、すごくそそるよ…」


“なんで？”と言うように眉をハの字にして潤んだ瞳で見上げるエマ。

紅潮した頬を優しく撫でながら、エルヴィンの口端は嬉しそうに吊り上がっている。


「あぁ…本当に可愛い。君からこうしてすがるような目でおねだりされる日が来るなんて、夢みたいだ…」


噛みしめるように独り言を言う顔はうっとりしていた。