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夢の続き【アイナナ】

第11章 一織夢(クラスメイト)


今回の期末も、一位だった。
二位は誰だか、聞かなくてもわかる。
クラスメイトの優等生、しかもアイドルの和泉一織くん。

「おっ、すっげーいおりん、期末二位じゃん。いつ勉強してんの?まじで」
「これくらい当然です、四葉さんもう少し効率よく勉強できないんですか?」
涼しい顔で和泉くんは、言う。
「へー、夢野が一位…すげえじゃん」
横にいた、四葉くんに急に話をふられる。
びっくりして振り向くと、和泉くんとバチっと目があった。
「え、あ、ううん私、塾とかいってるし…仕事しながら二位とってしまう和泉くんのが、すごいよ全然」
「なんですか、その上から目線」
「え!?いや、別に深い意味はなくて…」
「次、私は一位とりますから。あなたに負けませんよ」
吐き捨てるようにそう言うと、和泉くんは席を立った。
「…あ、和泉くん…」
「…おおう、なんかいおりん、いつにもまして、気迫すげーな。気にすんなし、夢野」
「あ、うん、大丈夫、ありがとう四葉くん」
ーー
早朝、いつものように一番で登校し、勉強しようと教室に向かう。
ガラッと開けると、珍しく先客がいた。
もくもくと、机に向かって勉強している。
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