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夢の続き【アイナナ】

第10章 環夢(クラスメイト)3 ※微裏


ガラッ
教室の扉があき、和泉くんが入ってきた。
私達をみて、みるみるうちに顔を赤らめる。
「な…っ!あなた方、遅いから様子見にきたら…こんなとこでイチャイチャ…!」

そそくさと、わからないように下着を直す。
「あー…いおりん、これ、おさまるまで、俺うごけねえ、ちょっと待って」
股間を指さし、環くんが和泉くんに懇願した。
「四葉さん…私心底呆れてますよ」
「ははは、いおりんも男ならわかるだろ?」
「分かりませんよ、全く」
結局、しばらくたって、三人でパネルや絵の具を運んだ。
「なあ、いおりんは、好きな子とかいねーの?」
「いません」
「うわ、即答」
「和泉くん、黙ってれば優等生イケメンだし、モテモテなのにね?」
「一言多いですよ…全く」
「ご、ごめん」
「あーーにしても俺、すんげぇ消化不良ー!」
「なんですか四葉さん、突然」
「なあなあ夢、帰り俺の部屋こいよ」
そういうと、環くんは、私の肩を抱く。
すかさず、和泉くんから鋭い視線が、突き刺さる。
「四葉さん!」
「た、環くん、今日はやめとくね…学祭の準備もあるし」
「はああー…明日からは仕事続きだし…」
「四葉さん、最近恋に、うつつぬかしすぎですよ」
「環くん、学祭と、仕事、落ち着いたら遊ぼうね」
「……うん」

ーー

帰宅後、夜。

リビングではヤマさんが、一人晩酌していた。
「おーたま、よいこはもう、寝なさいよー」
「なー、ヤマさん、聞きたいことあんだけど」
「おーなんでもお兄さんに、聞きなさい」
「ホテルって、どうやって予約すんの?」
ブフッ!と飲んでいたビールを吐き出す、ヤマさん。
「は!?どういうこと?仕事?」
「や、ちがくて…彼女ととまりてーの…ここじゃ、みんないるしさ…」
「はー…たま、青春してんのなあ」
「へへ」
「んー未成年同士は厳しいかもな……」
「やっぱ、そっかあ」
「あー、地方の仕事の時、彼女よんじゃえば?」
「おー、ヤマさん頭いい!マジ、サンキュー」
「いいってことよ…って、まぶしいぜタマ…」

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