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夢の続き【アイナナ】

第7章 百夢(ヘアメイクさん)


「あ、じゃあモモさん次、ネイルしましょうか」
「あ、うん」
そういって手を出した。
「N県にある湖とかどう、いいらしいよ。キャンプ」
「うん、いいですねー行きたい」
「……あー…ふ、二人で行っちゃう?」
「……へ?…モ、モモさん。…でも、写真撮られちゃいません?」
「はあ、そうなんだよなあ。まあ、確かに…」
「さ、ネイル完了」
そう言うと、笑顔で顔をあげる。
至近距離でバチンと目があった。
(夢菜の瞳、揺らいで綺麗、恋してる目だ)
「あ、髪ここもうちょっと…」
手を伸ばそうとした華奢な彼女の手を掴んで、軽くキスした。
「モ、モモさん…!?」
「う、うわ、ごめ、なんか反射的に…」
そういって彼女をみた。それから、また、二人で目をあわせて、どちらからともなく、同時に目を閉じて、静かにキスしたのだった。

「ねえ、そろそろ、僕、入って大丈夫…?」
ガチャと扉をあけてユキが言った。
「ユ、ユキ…!」
「まあまあ、ふふ、相方の幸せは嬉しいよ。仲良く二人でキャンプにいきなさい。次のオフに。」

「「はいっ」」

ーー

田舎まで記者の人も来ないだろう、と二人で早朝車でN県にキャンプに向かう。

モモさんの笑顔みたいな青空、晴れ。
お互いアウトドア大好きで、キャンプの用意はバッチリ。

穴場なのか、N県の静かな湖畔。人もほとんどいない。
ちょうどいい場所を見つけて、さっと手際よくテントをはる。
中も、まるでカフェのような居心地のいい、空間を作った。
トレッキングして、釣りしたり、バーベキューして、おもいっきりアウトドアを楽しむ。終始ずっと二人で笑いあった。
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