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夢の続き【アイナナ】

第6章 壮五夢(シンガーソングライター)


久しぶりに来た、レコード屋さんのカフェバー。
お店につくと、逢坂さんがレコードをみていた。
「逢坂さん、こんばんは」
「あ、夢美さん!こんばんは」
「気になるレコードとかありました?」
「あ、はい。いくつか探してたレコードがあって…早速買いました。今度ラジオでかけようかと思います。」
本当に嬉しそうに、微笑んだ。

「それは、お役にたてて嬉しいです。」
「ここ、カフェバーもあるんですけど、食事も美味しいので、一緒に食べませんか?」
「はい、ぜひ」

音楽通のオーナーを紹介したりして、ご飯を一緒に食べる。

「こないだMEZZO "のラジオ聞きました!色んな音楽詳しいんですね、興味深かったです」
「あ、はい。唯一の僕の趣味というか、ライフワークなんです」
「いやいや、趣味だなんて歌手じゃないですか。逢坂さんの歌、私も好きです。」
「え!?夢美さんに、そういわれるなんて恐縮です…あの、作曲はピアノで…?」
「はい、3歳からずっとピアノで、小学生くらいにはもう作曲してました」
「しょ、小学生で…!?」

その後も、逢坂さんと、音楽の話で盛り上がり、食事も終えてそろそろ帰ろうと思ったら、コトン、とグラスワインが2つテーブルに置かれた。
「俺のおごり」
オーナーがウインクで、そう言った。
「わ、オーナーありがとう!頂きます」
「……」
「…あれ、逢坂さん、もしかしてお酒飲めませんか?」
「あ、いえ飲めます、頂きますね」
グラスをとり、一口飲んだ。
「あ、これ飲み易い!それにフルーティ!」
「うわ~、ほんとだ~美味しい」
「?なんか陽気な逢坂さん、新鮮ですねー」
お酒で緊張が和らいだかな?と思って、嬉しくなる。
ふとみると、もうグラスは空になって、おもむろに私の手を握って、そのまま私のグラスのワインも飲んでしまった。
「お、逢坂さん…?」
「おかわり!、もっとワインくらさい」
「!?」
(陽気というか…飲んだら性格かわっちゃったーー)

飲みながらも、握った手を離さない。
男の人なのに、細くて綺麗な手だな…そう思った。

それから、すぐに完全な酔っぱらいができた。

「逢坂さーん、自分で、帰れます?…わけないか…四葉くんに連絡…や、でも未成年を深夜に呼び出したらまずいか…」
「んー?」すでに、うとうとし始めた逢坂さんは
私の腕に巻き付いて肩に頭をのせてる。

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