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愛玩彼女

第19章 番外編 映画鑑賞はお静かに




「………………どっちが」

「や、悪ぃ。止まんなかった」




一気に脱力した身体は、ベッドへと顔から沈み込み。
酸素不足も手伝ってか、なかなか呼吸が整わない。
頭。
ボーって、する。


「はは………、気持ち良さそう。おいで、ライちゃん」



ボーとして動けないあたしの両脇を抱えこんで。
とーるが、正面からあたしを抱きしめた。


「あっつ………」

とーまの声が、聴こえて。
後ろで衣服の擦れる、音。
バサ、て。
とーまのTシャツが床へと投げられた。


「………休みたい?」


瞳を細く、笑いながら。
とーるが聞くから。
裏があるに決まってるの、わかってるのに。
唇をぷにぷにと遊ぶとーるの親指を口に咥えて。
とーるを見下ろした。


「うん、なら、休もっか」


にこりと笑う、とーるの親指が離れていって。
後頭部を引き寄せる。


「んぷ」


そのまま。
唇が重なった。


後ろからは、とーまのため息。
たぶんとーるの悪だくみ、とーまにはわかってるんだ。

だって。
休む、って言ったはずのとーるの指先は、軽く腰を撫で、太腿、おしりを、撫でていく。

「ん………っ」


しかも撫で方、やらしいっ。
しかもしかもしかも。
ズボン越しに、とーるの硬いの、すごく、当たる。


「とーる!!」
「ん?」


耐えきれなくてドン、て、とーると距離を取れば。
悪びれもなく、首を傾げてる。

………姿も、うぅっ、かっこいい………っ

とか、一瞬たじろぐ、けど。


「休む、って、言った………っ」
「うん、だから、挿入れてないでしょ?」
「っ」


また………っ。
手………。



さっきから、背中とか腰とかおしりとか。
撫でるばっかりで。
さっきまでのとーまの激しいの、まだ覚えてる、から。
なんか。

なんか。


「………ライちゃん、腰揺れてる」

「………っ」

「物足りなくなっちゃった?」



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