第17章 エンディングのその後は
「〰️〰️〰️ッッ」
駄目だ。
恥ずかしすぎて顔があげらんない。
公園での情事の、あと。
目が覚めたのはいつもの車の中。
の、後部座席。
運転席と助手席に座るふたりの後頭部が最初に視界に飛び込んで、きて。
体を起こそうと力を入れた途端に。
力の全く入らない体に瞬時に状況を理解した。
理解した、から。
現在猛反省中。
ヤバいヤバい、絶対、無理。
もう絶対、顔も目も、一生あげらんないし開かなくていい。
むしろ盲目でいいです、あたし。
ブラックホールにでも放り投げてください、ほんと。
「………バレてるよ?ライちゃん」
「!?」
「寝たフリしたいならうまくやれ」
「////////」
せめて気付かないフリとか、出来ないかな?
出来ないよね。
出来たら苦労しないんだよ、ほんと。
それでも寝たフリを通せば。
さすがにそれ以上声を掛けてくることはなかったけど。
車の震動が、怠いからだに心地いい。
視界が真っ暗なせいか、再度睡魔に取り込まれそうになる。
まぁ、いいか。
このまま寝ちゃった方がきっと、この気まずい雰囲気から逃げられるわけだし。
あー、本気で眠くなってくる。
なんで車ってこんなに眠くなるのかな。
………寝る、これ。
……………………。
……………………。
「………起きた?」
「…………」
「來?」
次に目を開けたのは、車の中、ではなくて。
ここは。
うん、そうだ。
「……リビ、ング?」
「ライちゃん車の中でまた寝ちゃったんだよ」