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愛玩彼女

第16章 契約、更新


「おはよう、ライちゃん」
「寝坊助」




「………お、おはよう、ございます?」





微睡みからゆっくりと両目を、開けば。



目の前には、斗真。
自分の腕に頭乗っけて、ニヤニヤしながらこっちを見てる。
後ろからぎゅーって抱きついてさっきから、首だの肩だのへとキスを降らせるのは、透。




いきなりの展開に、頭が迷子だ。





「あ、ぁの、これってどーゆー……」




だって。
いゃ、待って。
………勘違い、とかじゃなければこれ、挿入って、る?



「……バレちゃった」



じゃ、ないから。
バレるし、絶対。



「ライちゃん全然起きないから、悪戯。起きたなら、遠慮しなくていーい?」

「は?ちょっと……っ」



そのまま、透が体勢を起こせば、否応なしにうつ伏せに組み敷かれる形となり。
そしてさらに無遠慮に開始された昨日と同じ圧迫感。


「ぅそ……っ」



「こいつ、しつこいから」



ニヤニヤと傍観しちゃってる斗真に何を言っても助けてくれるはずなんてなくて。
代わりに。
チュ、て。
ほんと一瞬唇へとキスをすると。


「ま、頑張って」


くるりと背中向けて、もしかしてまた寝た?
寝る?
この状況で?



「ライちゃん、集中」


「ひゃ……っぁん」



集中?
何、を、どのように?


横ではいきなり寝起きの女の子に突っ込んでガンガン腰振る男のお兄さまが寝てるのに?
昨日あたし、散々気絶するくらい攻められたよね、確か。



「とー、る、待って、ほんと、無理だって、ば」

「なんで?ライちゃんの中はちゃんと俺を締め付けてねだってくるよ?」


「………っ」



「ね?ほら、子宮降りてきてる。ここトントンしたら、気持ちいいでしょ」



「や……っ、っぁん」




さっきからずっと。
弱いところばっかり。
朝からこんなの、無理……っ



「とー、まぁ」



助けを求めて斗真の背中へと手を伸ばせば。



「お前の声、ヤバすぎ」




「………っ、ぇ」




振り返った斗真の瞳もまた、何故か赤く熱を持っていて。




さらに血の気が、一気に引いた。
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