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OFF took the right road

第1章 Chapter 1


目の前が霞みがかった
最後の戦い、最後の物語
ゲームにこんなにも心を痛められるとは思ってもいなかった
一つ一つの行動を後悔し、どうすることもできないこの世界に頭を悩ませた

「女性と子供を殺した時には、画面のフレームにぼんやり霧がかかっていたなどと弁解する気か?」

「君はこの世界を浄化などしなかった」

「君は破壊し、根絶やしにした」

ぐうの音も出ない
全ては私が、バッターが真っ白に染め上げたのだから

「君は世界を混じりけのない無に沈めてしまった」

目の前の猫は静かな怒りをすべて言葉にして吐いた
昔の私だったら「よくできたゲーム」で終わらせていたが今は違う

ジャッジの言葉が心に刺さる
抉られていく
こんなにも感情的になるなんて思ってもいなかった
情が移ったのかもしれない

「それがあるべき形だ」

バッターは冷淡に答えた
そんな彼の態度に少し寒気がした
やはり浄化のことしか考えていないのだろうか

「お前が怒りに包まれるのは無理もない…だが俺からプレイヤーを奪おうとするのなら容赦しない」

自分の中に少しの間が空いた
「あれ?こんなセリフあったっけ?」と

「こちらへ来たまえ、プレイヤー
私と共に罪をあがなおう
任務を果たそうとするこの怪物を阻むのだ」

バッターの言葉を打ち消すようにジャッジが言葉を放つ
先ほどのバッターのセリフは幻だったのだろうか?

「…俺を選べ、選ばなければならない
ジャッジを選ぶのならお前は後悔することになるだろう」

なに、これ?
始めてのパターンに手が震えてきた
バッターがプレイヤーを脅している…?
やっぱりさっきのセリフは見間違いでもなかったのだ
だがこんなセリフを言うなんて情報はどこにも載っていなかった


急いでスクショをして保存する
新たな展開に興奮が抑えきれない


「先ほどから何を慌てている?愚かな操り人形たるバッターよ
…何をしている?プレイヤーとは干渉できないはずではないのかね?」


エンターキーを押していないのに会話が進む
気のせいか、バッターがこちらに向かって手を伸ばしている?


「誰も干渉できないとは言ってない

ただタブーだから何もしなかった、できなかった

だがもう我慢ならん、お前は誰にも渡さない」



あっけにとられていると画面からヌッと腕が伸びてきてあっという間に引きずり込まれた
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