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【FHQ】勇者の物語

第5章 旅立ち


私が7歳の時、ヒナタ ショウヨウくんとアオネ タカノブさんが、烏野村へ逃亡し、移住しました。
ヒナタの故郷の雪ヶ丘村が魔王軍によって、大穴にされてしまったのです。

アオネさんは伊達街出身の人でしたが、ずっとヒナタの側にいました。偶然、お話をお伺いする機会があったので、伺ってみたところ『ヒナタが恐怖心を復讐心と勘違いしている事に気付くまで』と申しておりました。
ヒナタが勘違いに気付いてからはどうするつもりなのでしょうか?怖くて聞き出せませんでした。

2人が移住して1ヶ月程経った頃のことです。
ヒナタが悪夢を見ました。

どうやら逃亡中に、森の中で夢蟲に寄生されてしまっていたようです。
幸い大事に至りませんでしたが、精神はかなり削られてしまったと見受けられます。

夢蟲をキノシタさんに取り除いて頂いた翌日、ヒナタは嘘のように元気に戻っていました。普通なら徐々に戻っていくはずなのですが、一晩で復活しました。彼の生まれ持った力故でしょうか。

ヒナタはすごい子です。私と同い年なのに、育った環境、これまでの境遇が違うだけで、こんなにも差が生まれるなんて……。
私は彼を見習いたいです。何事にも挑戦し、毎日の鍛錬を欠かさず、魔王討伐という目標の為に、前を向いて進んでいるのです。

対して、私は……いいえ。書くのはやめておきます。暗い事を書くと、また前を向け無くなってしまいます。






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