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【FHQ】勇者の物語

第3章 魔物の脅威


俺とアオネさんは烏野村で住民票を作成して、正式に移住した。
住所はもちろん、ヤチさんの宿。

最初の頃はスガワラさんを始め、たくさんの村人に面倒を見てもらった。
新しい父さんと母さんができたみたいだった。

「ヒナタくん!それこっちにお願いします!」
「“ヒナタ”でいいよ!」
「え?」
「俺の呼び方!そっちの方がしっくりくる。あと敬語も無し!」
「え、あ、えと、うん、わかった!」

アオネさんは力持ちで、大荷物の旅行者が泊まりに来た時は大活躍してた。さすが!

ヤチさんの料理の腕は本当に良くて、村のみんなが昼飯や晩飯を作って貰いに来たりして、連日大盛況アンド大賑わい!まだ7歳で俺と同い年とは思えない!

あ、俺だって何もしてないわけじゃないよ?洗濯物洗ったり、掃除したり、ヤチさんが意外と苦手な接客やルームサービスとかやってんだぞ?この前だって、食堂でいっぱい料理運んだんだからな!

毎日お祭りみたいで楽しくて疲れるけど、みんなの笑顔が一番見たい。

仕事が終われば、木刀は忘れずに振ってる。
外でこっそり振ってたけど、1回ヤチさんに見つかって、涙を流しながら怒られた。
なんでも、気を紛れさせる為に振ってるんじゃないか、勘違いしたっぽい。一体何から気を紛れさせるのか、最初は思いつかなかったけど、もしかしたら、俺の境遇を心配したのかもしれない。

最近、アオネさんもヤチさんにうまく隠れて鍛えてる。俺と魔王を倒す計画を本気で考えてくれている証拠だ。
アオネさんの為にも、俺はもっと強くなって、絶対魔王に復讐する!

父さん、見ててね!



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