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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第9章 番外編・願望【赤井編】


いつも通り作りすぎたビーフシチューを隣に住む博士の家へ届けに行くと少年探偵団の子供達と楽しそうに話しをしている悠の姿を視界に入れ、あのサッカーボールが頭に当たって以来何かと子供達に呼ばれては最初は面倒そうにしていても結局はちゃんと相手をしているのだから面倒見の良い奴だなと思う。



『さてと、そろそろ帰るな』




「「「ええー…」」」




『ははは、また今度遊んでやっから。今日はここまでだ』



いつから遊んでいたのかは分からないが少し疲れを感じされる彼の様子に一時間以上は此処に居るのだろうと推測しつつビーフシチューが入ったお鍋をキッチンに置いて子供達の頭を撫でて挨拶している彼に頬が自然と緩み、彼が帰ろうとしているのが分かれば自分も皆に挨拶をして博士の家を出た。




『にしても昴、お前毎回ああやって夕食持ってってんのか?』




「いえ、さすがに毎回ではないですよ。今日みたいに休日で時間があるときです。一人分も二人分も作るのに大差ないですから」




『なるほどな。…にしても俺の周りってどうしてこうハイスペックな奴ばっかなんだ』





「それは貴方も含めて、ですよね」





『俺?いやいや、俺はお前らみてえにスペック高くねえよ』





「(これで自覚がないのだから困ったものだ)」





彼と初めて会ったのは俺がまだ組織に潜入しておらず、大きなテロ組織が近々動き出すとの情報を得てFBIと日本の公安警察とが協力体制をとるといった異例の状況下だった。
数ヶ月と長い仕事の中で遠くから見た彼の狙撃技術には正直驚きを隠せず、正確さは当然ながら射程距離の長さもおそらく俺以上だろう。
ただ残念なことにその時は時間という時間もなく彼と話をする機会もなくアメリカへと帰国。




…だからこそ今こうして再会できたことは最高に運が良い。




「そうだ、この後何か予定とかあったりしますか?もしなければ夕食、ご一緒にいかがです?」




『え、いいのか?そいつはすげえ助かる』




「もちろんですよ。では行きましょうか」



いつもは必ずといっていいほどに邪魔が入るのでこの機会を逃さぬよう夕食を誘い、それに頷いたのを見て笑みを深めた。
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