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【名探偵コナン】トリプルフェイスの幼馴染は最強?【BL】

第4章 沖矢昴という男


ポアロを後にしてからさっそく約束をとりつけた肉じゃがの材料を買うために近くのスーパーへと寄り、店内に入るなりカゴをカートに乗せて野菜売り場へと向かった。




『んー……どれがいいのかわっかんねえな……』




普段料理をしないせいかほとんどの買い出しも幼馴染が済ませてくれるので野菜の良し悪しが分からず、コレか?いやでも…と一人ぶつぶつと呟くその姿は端から見ればさぞ可笑しいだろう。
そんなことも気にすることなく野菜を選んでいると視界の横から伸びてきた手に邪魔だったかと身体を少しずらしてチラ見をすれば『(目、見えてんのか?)』と思うほどに細い目に眼鏡をかけた長身の男の姿に何処かで会ったことがあるような、そんな不思議な感覚に思い出すよう頭を働かせていたせいか長いことその男を見てしまっていたようで、「どうかしましたか?」との問いかけにハッとして一旦考えるのを止めた。





『…ああ、いや…あまりにもイケメンだったんでつい、な。気分を害させたなら謝るよ。悪かった』





「気にしてませんよ。…にしてもイケメン、ですか?それはありがとうございます。…しかし、貴方のほうがイケメンと呼ぶにふさわしいかと」





「ハハハ……そりゃどうも』





「そういえば先ほどから何やら悩んでいるようですが、お困りでしたら僕がお手伝いしますよ」





『え…いや、さすがにそれは…「こうやって会ったのも何かの縁ですし、遠慮しないでください。ね?」……お、おう……』





初対面ということもあり当たり障りのないごく自然な会話をしながら適当にかわしてその場を離れようとしていたのだが、何故か自分に関わろうとしてくる男に断りを入れようにもグイグイ押してくるものだから内心参ったなと苦笑いを浮かべる。







……なんつーか…俺の周りってこういう奴多いような気が……
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