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また、恋してくれますか。

第4章 〜初恋〜


『昨日の夜は、めっちゃ嫌な人と
思ったんだよ。それなのに、好きになって
るなんて、思えないんだけどな・・』と
腑に落ちない桜奈。

『まぁ、恋のドキドキを動悸なんて
勘違いするくらいだしねー

恋がどんな感じなのか分からないから
認めるのに時間かかるのかもね、初恋だしさ』

と頬杖をついて桜奈を見る詩織。

『じゃ、今日帰って、その徳永さん?と
クラスの男子と同じように普通に目を見て
会話して接触しても、動悸も出なくて
恥ずかしくもないし、意識もしない。

自分がどう思われても痛くも痒くもなく
いられたら、それは恋じゃないって
断言できる。

でも、昨日と同じ状態で、あたふたして
自分を上手くコントロールできないなら
それは、やっぱり恋なんだと思うよ。

特に、その人に可愛いって思われたいとか
嫌われたくないなんて思いになったり
もっと一緒にいたい、話をしてたい

もっと、その人のことを深く知りたいなんて
気持ちがでてくるようなら間違いなく
恋だと思う。』と諭すように話す詩織。

『そっかー、恋ってそんな感じなんだ』
と詩織の恋の分析を感心する桜奈。


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