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また、恋してくれますか。

第18章 〜輪廻〜


家康の突然の発表に
鷹介も千里も桜奈も、『えっ?』と
驚き、一瞬動きが止まった。

それから鷹介は
『そ、そうなの?気に入った部屋
見つかった?なら良かった。
そうか、そうか・・でも残念だなぁ。
僕のマニアックな話に付き合ってくれる
話し相手がいなくなるよ』とさっきまで
上機嫌だった、鷹介は、しゅんとした。

(おじさん、桜奈に似てる・・笑)と
鷹介が可愛くみえてしまった家康だったが

『何言ってるのよ鷹介さん。家康君は
話し相手要員じゃないんだから。
ごめんね。家康君、気にしないでね。
熱心に話を聞いてくれて、本当に嬉しくて
楽しかったのだと思うわ。私と桜奈には
鷹介さんの話はチンプンカンプンで
話相手としては、いつも力不足なものだから。

でも、気に入ったお部屋がみつかったなら
良かったわ。家康君のお役に立てるどころか
お世話になって、助けてもらってたのは
うちの方だもの。こちらこそお世話に
なりました』と頭を下げる千里だったが

『でも、まだ引っ越しまでは日があるし
それまでは、遠慮も気遣いもなしで
ゆっくり過ごしてね』と微笑んだ。

『はい、ありがとうございます』と
言い、桜奈をチラッと見た家康。

桜奈は、突然の事に頭が真っ白に
なっていた。
家康の視線を感じ、必死に笑顔を作り
『そ、そうですよ!引っ越しまでは
ゆっくりして・・・』と、言いかけたが
気づけば、涙が勝手に溢れ落ちていた。
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