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また、恋してくれますか。

第17章 〜他生〜


『嘘じゃないよ。お姉ちゃんの担当の
先生が小田先生で、会って話たよ。
あの時のお兄さんで間違いないと思った。
先生も、しぃちゃんを助けたことも
びぃびぃ泣いてた私の事も覚えてたよ。
今度、しぃちゃんを連れてきていいか
確認したら、いいよって言ってくれた』

そう言って、相槌を求め家康の方をみて
『ね、家康さん、ほんとですよね?』と
言う桜奈に

『うん、間違いないよ』と答える家康。

『やだ、どうしよう。ねぇどうしたらいい?
桜奈?』と、焦りつつ、不安でいっぱいの
と言う表情の詩織は、いつものキリリととした
雰囲気とは打って変わり、頼りなく
ビクビクする小さな女の子のように見える。

『しぃちゃん、これから病院行くんだよね?
前に、遠目で見てもあの時のお兄さんだって
分かるくらいだったんだから、もう少し
近くで小田先生を見て、自分の目で確認する
だけで、今日はいいんじゃない?』
と落ち着かせるように話す桜奈。

『えっ、でも、自分で確認して
本人だったら、そのあとどうしたらいい?』

『それは、小田先生があの時のお兄さんだって
分かったら、しぃちゃんが本当にどうしたいか
分かるんじゃない?
しぃちゃん言ってだじゃない。
会った後のこと、何にも考えてないって。
だから会えたら、次どうしたいかの
考えが浮かぶよきっと。』
そっ言って、ガッチリ掴んだ手を離すと
ポンポンと軽く叩き、気合いを入れる桜奈。

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