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また、恋してくれますか。

第2章 〜会いたい〜


『でもさ、ずっと、もう一度会いたい
って、思ってた人だし。

恋なんて会った瞬間に
落ちちゃうことだってあるし。

恋はするんじゃなくて落ちるものって
名言集とかにも、ありそうじゃない。

それに、ここに来る度に必ず
隣のカレー屋覗いて、いっつも
ため息つくしさ。

それって無意識であの人を
探してたからでしょ?

興味のない人の姿を、無意識で
探したり、会いたいなんて
思うことの方があり得ないじゃない?

会いたいって、思ったその気持ちって
恋っぽいんだけどなー』と詩織。

『そうかなぁ・・』とは、言ったものの
彼女がいたと言うガッカリ感を
感じていることに戸惑う桜奈。

(確かに、しぃちゃんの言う通り
なんで、こんなに残念な気持ちに
なってるんだろ?私。

ほんの一瞬目があっただけの人だったのに・・・
でも、すれ違った日から、ずっと
もう一度会いたいって思ってはいたけど・・)
と、考えていると

『まぁ、でも、知らない人のままで
良かったのかもね。彼女もいるみたいだし。

縁がなかったって事で、夏休み確保の為に
次は、うちで勉強よ!さっ行こう!!』
と、詩織は、帰り支度を始め、席を立った。

一刻も早く、この場から桜奈を
遠ざけたいと詩織は思った。
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