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また、恋してくれますか。

第2章 〜会いたい〜


その、猛者の名は『岩田 光成』
桜奈のクラスメイトだ。

品行方正、眉目秀麗、成績は常に
学年トップ。不意に見せる笑顔は
女子の心を射抜く、エンジェルスマイル
を超えるキラースマイルの無自覚の使い手。

女子達にとっての『王子様』
5秒以上見つめられて落ちない女子は
いないと囁かられるほどだった。

それほどの彼が、桜奈に
告白して断られたらしいとの噂を
耳にすれば並の男子がおいそれと告白など
何の自虐ですか?と問われそうな勢いだ。

そんな校内一のイケメンを軽くあしらう
桜奈が女子達の嫉妬の対象となるかと
言えば、そうでもなかった。

年中、何かにつけて『家康、家康』と
連呼している桜奈は、女子達からは

若干の不思議ちゃん。
歴史が苦手な家康限定歴女に認定されていた。

恋のライバルとしては圏外。
歴史上の男にしか興味のない人。

男よりスイーツ!
それが、女子の間での桜奈立ち位置だった。

何より、ふわりとした雰囲気の中に
ありながら、どこか射抜くような
芯の強さ。

誰にでも分け隔てなく優しい桜奈は
人に安心感を与える癒しの存在でもあった。

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