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また、恋してくれますか。

第13章 〜真実〜


『小さい頃に、ママがおやつによく
ホットケーキを作ってくれたんです。
お姉ちゃんもママのホットケーキが
大好きだったらしくて・・・
あっ、私にも姉がいるのは知ってますよね』

『うん、知ってる。今、俺が使わせて
もらってる部屋は、お姉さんの部屋
なんでしょ?そう言えば、今どこに
住んでるの?あんまり、お姉さんの話題に
ならないよね?会ったこともないし』と
言いながら、桜奈達家族が
姉のについての話をほとんどしない事に
改めて気づき、違和感を覚えた。

『お姉ちゃんと、私、20歳も歳が
違うんです。
それで、私がママのお腹にいることが
分かった日に、お姉ちゃんが忽然と
姿を消したまま、行方不明になったらしくて』

『えっ!何それ?どう言うこと?
じゃ、まだ行方不明のままなの?』と
驚く家康に、コクッと頷く桜奈。

『だから、私は、生まれてから一度も
お姉ちゃんには会ったことないんですよ。
写真でしかみたことないんです。

それで、ホットケーキの話に戻るんですけど
ママの作ってくれるホットケーキが
私は、大好きで、美味しい美味しいって
食べるんですけど、最初はママもニコニコ
しながらそう、美味しくできてるなら
良かったわ!そう言ってくれるんですが

でも、私が食べてる姿を眺めながら
そのうち、だんだんと悲しそうな顔に
なっていくんです。』
と切なそうな顔になりながら
桜奈は話を続けた。
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