第13章 〜真実〜
頭を悩ませている様子の桜奈が
可愛いく思えたが、悪戯心に火がつき
桜奈が、付き合うの意味を
どう受け止めるか確かめてみたくなった。
突然、桜奈をジッと見つめながら
『ねぇ、桜奈、俺と付き合ってよ・・・』
と、真面目な顔をする家康に
(///ドキッ///)っとする桜奈だったが
(///付き合う?何処に?明日
ケーキバイキングの後にどっか
寄りたいとか?・・そういうことなら!)
『はい!私で良ければ』とふわっと微笑んだ。
その笑顔に、仕掛けた家康が今度は
(///ドキッ///)っとし、目元が赤くなり
びっくりしたように、口元を押さえた。
けれどその後すぐ
『明日は、私がお付き合いしてもらうんで
家康さんもどこか行きたい場所があるんですか?
私でよければ、お付き合いしますよ!』
と桜奈の言葉は続いた。
その桜奈の続きを聞き
自らの策に危うく溺れかけそうだった家康も
(やっぱり・・・)と納得した。
『ねぇ、あんたにとって付き合うって
どんな意味なの?』と確認するように
家康は尋ねた。
唐突な質問に『へっ?』と困惑気味の
桜奈だったが
『付き合うですか?誰かと何処かに
一緒に行くことですかね?』なんで
そんな事を聞くのかサッパリ分からない
様子の桜奈に
『やっぱ、そう言う意味でとるのか・・・』と
言ったまま考え込む家康。
(へぇ、あいつも桜奈の事を理解
したから、あんな懇切丁寧な告白したんだ・・
にしても、告白を受けた自覚のない告白を
今まで、どれくらいされてきたんだろ?・・・)