• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第13章 〜真実〜


『じゃ、俺らも帰るよ』と歩き出す家康に
『はい』と言って半歩後ろを歩きだす桜奈。
急に二人だけになった事をお互い意識しだし
無言のまま歩いた。

そのまま家につくと、玄関の門に手をかけた
家康に、桜奈は勇気を出して
気になっていた事を尋ねた。

『あ、あの、ほんとに明日、いいんですか?
無理してないですか?私は、一緒に行って
もらえるのは、有り難いですけど・・・』
詩織から強引に付き合うよう差し向け
られた形になり、家康の本音がどこに
あるのか知りたいと思った。

『さっきも言ったけど、俺はあんたが
嫌じゃなければ問題ないよ。元々俺が
気まずくさせたのが原因だし。
あんたの方こそ、もう怒ってないわけ?』

『あっ、帰ってきた後、態度悪かったです
もんね私。言うほど怒ってたわけじゃ
ないんですけど・・・なんか、色々あって
気持ちの整理がつかなくて・・・』
(まさか、婚約者さんを見ることになる
なんて思わなかったし・・・)

『ああ、確かにね色々とあったっぽいね
(告られてたし、さっきもまとまったとか
言ってたしね)
でも、彼と付き合うことにしたんでしょ?』
と言いながら、だんだん胸がもやぁ〜っと
し始める家康。
/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp