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また、恋してくれますか。

第12章 〜終恋〜


連絡先を交換し終え
『じゃ、予定が分かったら、連絡するね!』
『うん、待ってる』と光成。

すると、図書室に誰かが入ってきた。
『桜奈いる〜?』と小声で桜奈を
探す詩織。

『あっ、いたいた。ごめん、お待たせ!
岩田君も一緒だったんだ。何?二人で
また、小説の論評?』と詩織。

『ううん、また一緒に図書館に行こうって
話してたの、あっ、しぃちゃんも一緒にどぉ?
土曜か日曜だけど』と、光成の下心を
これっぽっちも感じていない桜奈は
詩織も誘った。

『えっ?私も?』と言いかけ
光成を見ると、苦笑いしていることに
気づき、(あっ、そう言うことね!
やるじゃん岩田君。ここは岩田君を応援して
やるか!)と、少し考えたふりをし

『ああ、ごめん桜奈。
土日とも予定あるわー』と気を利かせた。

『えー、そっかぁ、残念。
でもまた、テスト前は図書館に勉強しに
行こう!』と詩織に言った。

光成は、詩織にお気遣い感謝と言う顔で
ニコッとし

詩織もどういたしましてと言う顔で
お安い御用よと、ドヤ顔で返した。

それから『桜奈、まだ本探す?』
と詩織。

『ううん、しぃちゃん待ってた間に
見てただけだから、そろそろ帰ろうか?』

そう言うと、桜奈と詩織は
光成と別れ、図書室を後にした。
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