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また、恋してくれますか。

第11章 〜別れ〜


家康が下宿するようになってから
家に一人で留守番は久々のことだった。

着替えてから、台所に向かうと
冷蔵庫の食材をチェックする桜奈。

『さて、夕飯は何にしようかなぁ・・・』
と、考えていた。

すると、玄関がガチャっと開く音が
聞こえた気がして、(ママかな?忘れ物?)
『ママー?何か忘れ物でもしたの?』
と言いながら玄関に向かうと

家康が帰ってきていた。
『ただいま』とボソッと呟く家康。

『お帰りなさい?あれ?今日、遅くなる
予定じゃなかったんですか?』と桜奈。

『うん、そのつもりだったんだけど
ちょっとね・・・』と歯切れの悪い家康。

『そう言えば、今日、面接だったんでしょ?
どうだったの?パンケーキただ食いできそう?』
と、揶揄った。

『ただ食いって・・』と相変わらず
一言多い家康に、もう慣れましたけどね
と心で呟きながら

『お陰様で、ただ食いできるかどうかは
わかりませんけど、バイトはする事に
なりました。しぃちゃんも一緒に。』と
にっこりしながら嬉しそうに報告した。

(随分、嬉しそうだね、そりゃそうか・・)
と思いながら、桜奈にイラつく家康は
『へぇー、良かったね!じゃ、せいぜい
政宗にお付き合いしてもらって
料理を手取り足取り教えて貰えば!』と
また棘のある言い方をする家康。
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