• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第11章 〜別れ〜


詩織と別れ、帰宅した桜奈。

『ただいまー』
と家に入ると、千里が丁度出かける支度をし
玄関の方に向かってきていた。

『お帰りなさい、面接はどうだった?』と
千里が出迎えてくれた。

『うん!私もちぃちゃんも採用になったよ。』
とVサインをする桜奈。

『あら、良かったわね!』とする千里。

『えへへ、ありがとうママ!
ところでママ出かけるの?』と
桜奈が尋ねると

『そうなの、町内会の夏祭りの準備で
ちょっと出かけてくるわね。家康君も
出かけてるから、夕飯は悪いけど
適当に済ませててもらっていい?
パパも遅いし、ママも町内会の人達と
夕飯食べながら話し合いだから』と千里。

『えっ?徳永さんいないの?』

『そうよ、桜奈が面接に出かけて
すぐに、ご親戚の家に行ってくるとかで
出かけたわ。帰りも遅くなるから、夕飯は
要らないって言ってたわよ。』と千里。

親戚と言う言葉で、先週の電話を思い出した。
《来週には、行けると思う》と話していた。
(そっか、今日は彼女さんとデートか・・・)
胸のあたりが、胸がチクっとし重苦しくなる
ような気がしたが

(落ち込んでもしょうがないよ!早く
忘れて、切り替えていかなきゃ!)と
ぐっと握り拳を作り、『よし!』と
気合いを入れ直す桜奈。
/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp