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また、恋してくれますか。

第1章 〜幸せだった?〜


こうして、桜奈の願いは聞き届けられた。

信長にも、その旨を書状にしたため
送った桜奈。

信長は、桜奈からの書状を
読み『相変わらず無茶ばかりしおって
頑固者めが』と呟くと、栞に書状を
見せた。

書状を読んだ栞も
『ほんとですね。桜奈さんの心が
相変わらず強すぎて、家康が気の毒ね。
でもきっと、桜奈さんの方がずっと
辛いはず・・』と苦笑しながら、涙を流した。

『そうだな・・だが、あやつらが決めたこと。
そう決意しなければ、もっと辛いことに
なると判断したのだろう。だからこれで
良かったのやも知れぬ。』

そう言って、信長は栞の肩を抱き寄せた。
信長の肩にもたれかかる栞。

家康も覚悟を決めた。心は決して
桜奈から離れることはない。

しかし、桜奈の願いも聞き届ける為に
現代で言う、代理母になってくれるような
女性を厳選した。子供を産んだ経験のある
経産婦の中で、家柄等、念入りに調べた。

やがて、世継ぎが誕生した。
桜奈は、自分の事のように喜び安堵した。

責務を果たしたかのように
世継ぎ誕生から、桜奈は
日に日に弱っていった。
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