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また、恋してくれますか。

第9章 〜秘密〜


『徳永さん、何にするか決まりました?』
と桜奈。

詩織は、家康のイライラが少し落ち着いた
ように見えた。

さっきの図書館での雰囲気と似ていた。

(やっぱり、読めないなー、桜奈が
誰かと仲良くするのを怖い顔で一瞬
みるし、イライラするのに、その後は
何事も無かったように、淡々とする
何を考えて桜奈を見てるんだろ?)

考え込みながら、じっと家康を見つめる
詩織に気づいた桜奈。

『しぃちゃんは、決まった?』と
声をかけた。
(何を、思って徳永さんをみてたのかな?)

自分にはない、人を観察する鋭さを
持っている詩織をよく分かっている桜奈。
きっと、自分では分かっていない家康の
何かに気づいたのかもしれないと桜奈は
詩織を見て思っていた。
(後で、聞いてみよう)そう思った。

桜奈の食べたいものは決まっていたので
選ぶまでもなく、二人にメニューをみせ
待っていた。

『じゃ、俺はこれにする』と家康が
選ぶと、詩織もすぐに
『私は、いつものでいっかな。桜奈も
でしょ?』と桜奈をみると
『うん!いつもので』とにっこりと答えた。

『すみませーん』と詩織がスタッフを
呼び、それぞれの注文をすると
また、家康の事情聴取を始めた。
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