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また、恋してくれますか。

第8章 〜恋敵〜


『ち、違いますよ!彼氏じゃないです。
ただの、同級生ですよ。』と
焦って、全力で否定した。

詩織は、心から光成に同情していた。
(岩田君、桜奈の鈍さを許してやってね
ガンバ!だよ)と、心でそっと応援した。

『そうそう、桜奈は岩田君の
連絡先も知らないから、私が間に入って
連絡取り合って、今日勉強することに
なったんです。岩田君から、誘われて。』
と、フォローと牽制を同時にする詩織。

『ふーん、まっ、俺にはあんまり関係
ない話だから、気にしなくていいけど』
詩織の煽りに、反発するように
どんどん素っ気ない態度になって行く家康。

詩織は、内心(ヤバ、ちょっと刺激し過ぎた?)
と焦って桜奈を見た。

桜奈は、関係ないと言われた言葉に
反応し、表情がどんどん曇っていった。

(はっー、ちょっと失敗したな。思った以上に
天邪鬼かも、徳永さんて)と桜奈に
申し訳ない気持ちになる詩織。

(はっー、なんか気まずいな。ママが
男っ気ないとか、余計なこと言うから・・・)
と、千里のせいにしてみたものの

(もとは、ちゃんと話てなかった私がやっぱり
悪いわけで、なんで、徳永さんとは間が悪いこと
ばっかり起こるのかな・・・上手くいかないな)
とショボンとして行く桜奈に気づいた
家康は、自分の中のイラつきを
八つ当たりし、嫌味な言い方をしたと
少し反省していた。

それと、ただの同級生と言う桜奈の言葉に
モヤっとした気持ちが少し晴れていくのも
感じていたのだった。
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