• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第8章 〜恋敵〜


その後、すぐに詩織から折り返しの
連絡が来て、朝から勉強会となった。

桜奈は、家康に確認を取るため
家康の部屋を訪れた。

ーコンコンー

ドアをノックすると『はい』と返事が
帰ってきた。
(良かったー、今日は、気づいてくれた)

『桜奈です、明日の事で話があって』
と言い終わる前に、ガチャっとドアが開いた。

お風呂上がりで、部屋に戻ったばかりだった
のか、近づいてきた家康からは、熱気と
ふわッと石鹸の香りがした。

柔らかそうな猫っ毛をタオルで拭いて
いたが、濡れた前髪がしんなりと目に
かかって、桜奈には、妙に
色っぽく見えてしまった。

(///ドキン、ドキン///)勝手に心臓が
バクバクし始め、家康を直視できなく
なっていた。

家康からは、俯きモジモジしているように
見える桜奈が不思議だった。
(何モジモジしてんだろ?
明日の話って、何か言い辛いこと?)

『で、明日、何?』

ハッとした桜奈は、慌てて
『明日、10時に図書館集合なんですけど
そんな、早くからでも大丈夫ですか?』

『凄い、やる気じゃん。俺は、大丈夫だよ』
と家康。

『そうですか!じゃ、明日、宜しく
お願いします』と、ペコッとお辞儀すると

『分かった』と家康がいい終わる前に
ピューッと逃げるように部屋に
入っていった。

(どうしたんだ?)と首を傾げる家康。

部屋に入り、ベッドに倒れこむと
ドキドキする自分の心臓の音が
余計に、大きく脈打つよう感じ
ぎゅーと目を瞑った。

(///はー、びっくりした。ドキドキしすぎて
徳永さんに心臓の音聞こえるんじゃないかと
思ったよ。)

『///はっ〜、かっこよかったな・・・///』

家康に対する恋心を桜奈は
もう、否定などできなくなっていたのだ。
/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp