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[名探偵コナン]I treasure you

第1章 encounter




「景光」
「高明兄ちゃん!」

久しぶりに兄ちゃんに会えて嬉しくなり駆け寄った
そうだった、今日は兄ちゃんが会いに来てくれるんだった
俺が帰ってこないのを心配して迎えに来てくれたみたいだ

「お友達ですか?」
「そう、ゼロとって言うんだ」
「おや、あなたは…」

に視線を移した兄ちゃんはマジマジと見ていた

見慣れない人物が怖いのかはゼロの手を握り
後に隠れてチラリと顔を出している

「やはり、のお嬢さんですね
景光は覚えていませんか?」

兄ちゃんが言うには俺が長野に住んでいた時、俺はに会っているらしい
母親同士が友人だったらしく赤ちゃんだったと何回か遊んだみたいだ

そっか…だから名前に聞き覚えがあったんだ

たち家族も東京に引っ越して来たんだ


「そうですか…あなたが…大きくなりましたね」

兄ちゃんがおいでと手を伸ばしているとおずおずとゼロの後ろから出てきた

兄ちゃんに抱き上げられたは不安そうな顔をしている

「私が何度もあなたをおんぶして寝かしつけたりしたんですよ
景光も私の真似をして、あなたを抱っこしたりあやしたり、可愛がってましたね」

「ヒロとは出会う運命だったみたいだな」とゼロは笑う

「さん、これからも景光のことよろしくお願いしますよ」

ニッコリ笑うを俺は黙って見ていた

ぼんやり覚えている
赤ちゃんだった女の子にミルクをあげている事とか、扱い方がわからなくて泣かしちゃった事とか…
あの時の赤ちゃんがだったとはな
こんな偶然てあるんだな…

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