第15章 記念日 ★

>>side:Kazunari

今年のこの日も、行ってきますって、
5人揃って家を出られること…
普通のことだけど幸せだなと思う。


マネ「おはようございます！皆さん、デビュー記念日、おめでとうございます！」

和「ふふふ…ありがとう」
潤「ありがとう～」
マネ「そんな今日も、はい。」
和「いつもと変わらぬ珈琲。感謝します！！」
潤「ふははは」
マネ「ふふふ。はい、乗ってください♪」
和「はーい」

迎えに来てくれたマネージャー。
特別なおめでとうの言葉と、いつもの珈琲。
いつも、ほんと、ありがたい。

俺はじゅんと2人でこっちのいつもの車。
もう1台は翔ちゃん付きのマネさん。
3人はあっちに乗り込んだ。


潤「帰ったら何時かな」
和「23時くらいじゃないの？いや、そんななんないか…ずっと事務所だもんね。」
潤「だよなぁ。…摘み仕込んできた♪」
和「うそー。さすが潤くん」
潤「楽しみだな」
和「ふふふ…ぅん。5人で…飲もうね」
潤「うん」

仕事に向かう車で、帰ってからの話。
仕事も大好きだよ？もちろん。
今日は特に、ファンのみんなと
楽しめそうな初めてのこともいっぱい。
それでも…5人で過ごせる夜が
すごく楽しみだった。それが俺の本音で。
言えなかったけど…じゅんが、
同じだよって言ってくれたみたいで…。

和「じゅん…」
潤「んー？…ふふ…」
和「…すき。」
潤「……お、れ、もっ」
和「…ふふふ…」

近付くと、俺の口元に耳を寄せてくれる。
すごくすごく小さい声で、
愛の告白をすると…
じゅんは俺の耳元で呟いてくれた。
嬉しい…♪幸せすぎて顔がニヤける。

マネ「平和ですねぇ～」
和「………」
潤「ふはは！なんか言えっ」
和「前見て安全運転でお願いしまーす」
マネ「はーい」
潤「ふふふ…お願いしまーす」




－－－－－－－－－－


和「久々来たな、ここ」
潤「俺も」
マネ「ここが終わったら、事務所ですので」
和「うん。」
潤「昼って弁当？」
マネ「終わってからだと事務所なので、食堂でも」
潤「ああ。食堂行こーよ、タダだし」
和「いくー。みんなで行こ」
潤「初めてだな、揃っては」
和「5人揃って行ける一番安全な店だな…」
潤「ふはは！確かに。身内だもんな」


楽屋で打ち合わせして、本番。
それから事務所。

楽しい1日の始まりだ。