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~miss you~

第2章 ドアはちゃーんと閉めましょう


肌寒さを感じ、隣で眠っているであろうで暖を取ろうと腕を伸ばすけど体温の残っていないシーツしかなくて、少しムッとした

「なんで起こしてくれなかったんだよ」

欠伸をしながらを探すもどこにもいなかった

まだ出勤する時間には早いのにどこ行ったんだ?とコーヒーを入れながら思う


「はよー」
頭に寝癖をつけた萩原が起きてきた

「おぅ」

俺にもちょうだいと少し図々しい萩原にもコーヒーをいれてやる

「ちゃんまだ早いのにもう行っちゃったの?」

「みたいだな」

「みたいって、一緒に寝てたのに知らねぇの」

ゴフッと飲みかけのコーヒーを吹き出しそうになる
「なんで知ってんだよ」

「ドアはちゃーんと閉めましょう」

ニヤニヤしながらマグカップに口をつける

あぁ、両手が塞がってたから閉めんの忘れたか…

「仲良く一緒にねんねしてたのは何でかな?」
俺には止めたくせにと悪態をつかれた

「酔って帰ってきてそのまま寝ちまったからな、仕方なく」

ふーん、と納得のいってない様子だったがそれ以上追求してくることはなかった

携帯を気にしつつも、からの連絡は全然なかった
昨夜の事を責められると思っていたのに、なんだか拍子抜けをした

今日も1番早く帰宅したのは俺で2人とも帰ってくるのが遅かった

「ただいまー」
と萩原の声

「遅かったな」

「ちょっと書類整理が時間かかってさ
おーいちゃん、なにしてんの?早く上がっておいでよ」

も一緒にだったか
今日は酔ってないみたいだな

か細い声でただいまと言うとすぐに貸している部屋に逃げ込んだ

「こんな時間まですぐそこの公園にいたんだ、帰りにくい事があるっぽいから一緒に連れて帰ってきた」

無性にイラッとする

朝は何も言わないで出ていくし、帰ってきたかと思えばあの態度
明らかに俺を避けてる
やりすぎたとは少し反省しているけど、謝るきっかけもくれないのかよ

「喧嘩は良くないからさっさと謝っちゃえよ」
萩原はそう言ってビールの缶を煽る

「わかってる…」
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