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【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】

第4章 5月


「か、帰るなら連絡しろよな!」
「桃ちゃんの誕生日プレゼント渡しに来たのよ!サプライズよ!サ・プ・ラ・イ・ズ!」

快斗は、甘えていた所を見られて恥ずかしいのか顔を赤くして桃から離れるとムッと眉を寄せ、クッションの上で眠る猫を見て驚き声を上げた。

「猫!?」
「そ、桃ちゃん子供良いなぁ…とか言ってたから代わりに猫ちゃん連れてきました!グッズも一通り揃えといたから。あとで、車から取ってくるわね」
「こ、子供って…千影お義母さん…」
「ほら、3人とも若いから頑張ればすぐ行けると思うけどまだ学生じゃない?私は、全然学生のうちでも構わないんだけど」
「あ、あはははは……」
「母さん……」

桃が乾いた笑いを零していると、千影がスッと彼女に近寄って囁きかける。

「きっと、桃ちゃんの子なら男の子も女の子も絶対可愛いと思うのよ。桃ちゃんはどっちが欲しい?」
「え?…んー、女の子でしょうか…快斗も新ちゃんも男だし…それに私、娘と買い物したり、料理したりしたくて!あと、私パパと結婚するーっていう娘と取り合いしたいなとか!」
「やだー、そんなことしたら快斗も新一くんも娘を嫁に出せなくなるじゃないの」
「何言ってんだよ、俺を超える男じゃねぇ限り認めねぇよ」
「うわー、大人げない」
「ふふっ、ごちそうさま。変わりないようで良かったわ。猫ちゃん大事にしてあげてね…それじゃあ私は帰るから」

千影は立ち上がって、玄関へと歩いていく。桃と快斗は慌ててそれを追いかけた。まだ来て間もないというのに嵐のような人だ。千影は、車から猫のグッズを取りに行き玄関に置く。

「猫ありがとうございます!大切に育てます!」
「ふふっ、新一くんにもよろしく伝えておいてね。それじゃあね、快斗!桃ちゃんにあんまり迷惑かけるんじゃないわよ」
「また!」
「へーい、母さんも元気でな」

千影を見送って、桃はふぅと息を吐いたあとリビングで眠る猫の元へかけていく。
すやすやと眠る猫を優しく撫でるとフワフワとしていて、温かく思わずフッと笑みが零れた。
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