• テキストサイズ

その瞳に僕は…

第3章 その理由。


僕がこの世界に入ったのには深い理由がある。大切な人のためだ。友也くん…。僕がここにいる限り友也くんは輝く世界にいられる。憧れたアイドルステージで活躍することが出来るんだ。
今宵呼ばれたお座敷。贔屓にして下さるお客様。それこそが僕をここに縛り付けている鎖…。

この男は、僕に夜の世界で舞う方が人気が出るだろうと言った。しかし、僕の目指すのはアイドル。キラキラとしたアイドルで輝きたいのだ。そう伝えた僕に男はこう言ってきた。

「それなら真白くんを誘う」 と。

それだけはさせてはいけなかった。彼…ステージに立って踊る友也くんは僕の憧れで自慢の友人。そこで輝く彼こそ僕が好きな友也くんなんだ。
そんな彼をステージから引きずり落とすなんてさせてはいけないのだ。だから僕はこの身を捨て、彼のためにと言い聞かせて仕事に熱中した…。

しかし、この男はそんなこともう忘れているのだろう…。僕の夢を踏みにじったこの男は…。


/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp