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僕だけの君だと思っていた【声優】

第6章 確信


<主side>

わたしは頭が混乱していた。
ん?さっき櫻井さんにほっぺに
キスされた?
初めて会ったし、しかも会ったばかりに、、、。
この業界の人の中ではこれが普通なの??
んーもう分かんないっ

でもただ、、近づいて来た櫻井さんの顔が
すごく優しくて、でも男らしくて、、
あと、声がすごくタイプだった。。。

今まで気づいたことなかったけど、
わたしってもしかして声フェチなのかな?
入野さんにしろ、神谷さん、福山さん、櫻井さんも、
みんな好きな声。。。
タイプは違うけど、惹きつけられてる。。。

あーだめだだめだっ
わたしは社長にお願いされてこの仕事をしてるのだ。
こんな簡単に業界の人とそんな関係になったなんて
知れたら即刻クビだし信用失っちゃう。。。
よしっ気をつけよ!

そう心の中で意気込んでいると
入野さんに話しかけられた。

入野「、、ねぇさくらちゃん、、」

主「はい!入野さん!どうかされましたか?」

すると入野さんは突然わたしの目の前まで
早歩きで近づいてきて、
わたしの両肩に手を置き、少し強い力で握りしめられた。
下を向いていた顔を上げ、
入野さんは

入野「、、ごめんね。」

といいわたしの唇を奪ってきた。

またしても突然のことに放心状態になってしまい、
入野さんを突き飛ばすことも、
離れるように諭すこともできず、固まったままでいた。
入野さんは一度唇を離し、
わたしの目を見て言った。

入野「、、嫌だったら、殴っていいから。」

その瞳は
複雑な感情がせめぎ合っているようだった。

わたしがまだ動けずにいると、
もう一度わたしに唇を落とし、
さらに入野さんは自らの唇で唇をこじあけ、
探し当てた舌を、舌で絡み取ってきた。

主「...んっ....ふぁっ...」

わたしは思わず声が出てしまった。
長年彼氏もいなかったし、遊ぶ相手も
いなかったため、
久々の深いキスだった。

入野さんはまだやめてくれない。

わたしはハッと自分の立場を思い出し、
入野さんの胸元を軽く叩き、
やめてもらうよう体で伝えた。

だが入野さんは止まらなかった。
わたしへの深い口づけを続けたまま、
入野さんの右手は、わたしのワイシャツのボタンを、
器用に上から順に外していく。
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