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僕だけの君だと思っていた【声優】

第4章 神谷浩史さん。


<主side>

わたしは入野さんたちのアフレコを見ながら
この仕事をやっていけるか不安になっていた。

さっきの入野さんの意地悪や
神谷さんのいい声、、、。
やっていけるのだろうか。
というか声優さんてこんなものなのかな。
別にわたしだけじゃなくて
みんなにこんなものなのか。
女の扱いに慣れてるというか、、、。
そんなことをもやもや考えていると、
あっという間にアフレコが終わった。

神谷「吉岡さん、お疲れ様」

主「あっ神谷さん、お疲れ様でしたっ!」

入野「さくらちゃん、終わったよーん」

主「入野さんも、お疲れ様です」

2人とも、なんかかっこよく見えてきてしまった。
実際に2人が仕事をしている姿をみて、
それは感じていた。
長いこと女だけの職場にいたから、
男の人が働いてるのなんて、
ちゃんと見てなかったしな、、
真剣に仕事に取り組む男性の姿には、
昔から弱かったもんな。。。

入野「なにしてんの、ほら、次の現場、向かうんじゃないの?」

主「あっ、そうでした!行きましょう!
それでは神谷さん、またよろしくお願いしますっ」

そうやって神谷さんに頭を下げ、
わたしは入野さんとともに
次の現場へ向かった。
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