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年齢=恋人いない歴の私が神様の嫁候補にされてたんだが

第6章 #06


 翌朝。私は青年によって、産婦人科の霊医の元に連れて行かれた。霊医の診察を受ける。この霊医は女だ。天界の診療所である。
産婦人科で診察を受けるのは、初めてで緊張した。女神と言えども、人間の診察と何も変わらなかった。
霊医は座っている私に、レントゲンの写真を見せる。二人の赤ん坊の影が映っていた。霊医が赤ん坊の影を指さしてみせる。霊医の周りには看護師がいた。

「双子ちゃんがいますね。しかも男の子です。双子だから、小さめなだけで特に異常はないです。父親はあなたを守ってくださってる神様ですよ。」
「」

 私は言葉を失う。
自分が母親になるという事。
なんと表現したらいいか、わからなかったからだ。

「これで診察は終了です。」

 この霊医結構ドライである。

「ありがとうございます。」
「お大事に。」

 私は看護師と霊医に頭を下げてお礼を言って診察室から出た。

「嘘でしょ、」

 私は顔色を青ざめさせる。
霊医の診察と治療は無料だ。
青年によれば、全ての霊医は生前に医者だったと言う。この産婦人科の霊医もそうだったのだ。
私は診療所を出た。天界に診療所はある。
青年は笑顔で私に手を降った後、近づいた。

「名前。子供はできてたかい。」
「できてました。双子ちゃんで男の子なんですよ。」

 私は膨らんだお腹を愛おしそうに撫でる。
青年は私のお腹をさする。

「私と名前の子供。可愛いだろうなあ。楽しみ。さあ私と一緒に過ごす現世に帰ろうか。」
「はい。」

 私は青年に手を引かれるまま、現世に帰った。
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