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年齢=恋人いない歴の私が神様の嫁候補にされてたんだが

第6章 #06


 昼の行為ですっかり眠ってしまった私。
時間はすっかり夜になっていて明かりがついてる。
青年は起き上がる私に挨拶をした。
私の頬に触れる。

「名前!おはよう。」
「おはようございます!
あれ?私また寝ちゃってました?」

 私は青年に聞く。

「すっごく寝ちゃってたよ。いいものあるんだけど一緒に見る?」

 青年は微笑む。

「見たいです!」
「こっちだよ。」

 私の記憶によれば、
七夕ってずっと曇りか雨だったような気がする。
手を引かれて外に出る。
神社の外に出るとそこには天の川が映っていた。
青く淡い光を放っている。私は目を輝かせてみた。

「私、写真くらいでしか天の川見てなかったんですよ。
記憶にないだけかもしれませんが、
感激です。」

 青年と私は手を繋いで空を見ていた。
七夕の手をつないでの天体観測は素敵なものだ。

そうはいったものの…。

何者かが音を立てて近付いてくる。
奇妙な姿の動物やら小鬼、付喪神やらが縄張りを探しに来ていた。
これらは魔物と呼ぶ。
それなりに整備はされているはずだったが。
魔物に悪さをされては困る。

「ちっ、もういるのか。」

 青年は魔物の気配に気が付く。

「どうしたんですか?怖い顔つきになってますよ。」
「すまない。私と名前の暮らしに邪魔が入ったようでね。彼らが見えるかい。あれが魔物だよ。私が見えるなら見えるはず。」

 青年は魔物のほうを指を刺す。
私は魔物のほうを見た。
奇妙な姿の動物と小鬼、付喪神がこちらを見やる。
青年には気付いてる。

「ここは私の縄張りだよ。ここに来る私のお気に入りと嫁に手を出したらタダじゃすまないぞ。わかったね?」

 青年の神気に圧倒されたのか魔物は立ち去る。

「ふう。これでしばらくは大丈夫だろう。
名前が無事でよかった。」

 私はサプライズと言わんばかりに、青年に抱き着く。

「名前…?」
「ご褒美のぎゅーです。」
「名前は可愛いね。」

 青年は私の頭を撫でる。この上なく幸せだ。
永遠にこの夜が終わらなければいいのに。
私は思った。
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