• テキストサイズ

シリーズもの【気象系BL】

第16章 学生カップル ON編 ☆






「おーちゃん先輩!!」
「おー、サボりかぁー?ダメだぞーサボりはー!」
「おーちゃん先輩、一番説得力ない人だよね。」
「俺はいーの。っていい加減学校ではタメ口直せ」
「んふふ…やだっ!」
「ったく…この~!!」
「わ~~っ!!」


屋上でいつものように居眠りしてたら
ドアが開いて、男にしては高い、
俺を呼ぶ声が聞こえてきた。

そして、目の前に現れたのは
これまた男にしては可愛すぎる顔。


こいつは、かず。
俺は3年。かずは1年。
まぁ、いわゆる先輩後輩なんだけど。
こいつは俺に敬語を使ったことは
今までに…ない。と記憶する。

かずと初めて会ったのは、4月。
俺はいつものように屋上にいた。
そしたらかずは入学早々サボりに来た。
それが俺とかずの出会い。
かずは、初めっからタメ口だった。
俺は1年に見られたらしかった。


そんなこんなで、なんとなく
気があった俺達はよく一緒に
行動するようになった。

結構キチッとした学校なだけに
学校では敬語を使えって言うのに
かずは言うことを聞かない。
ただ、かろうじて“先輩”とは
呼ぶようになったけど。

まぁ…かずはそんな奴だから
良いんだけどね。


「おーちゃん先輩はいつ授業に出てるの?」
「たまーになぁ」
「いつもいるじゃん」
「お前が来るときいるだけだろー。タイミング良いんだよ、お前」
「んふふ…赤い糸だね!!」
「なんじゃそりゃぁ…」
「ふふふ…」
「…お前、入学早々サボりすぎじゃないか?」
「大丈夫だよー?点数取ればなんも問題ないんでしょ、どうせ。そんな学校じゃないのー、ここ」
「……まぁなー」
「ね、今日帰り遊びに行こ?」
「おー、いいぞー」
「やった!!」


かずはこの学校に入りたくて
来た訳じゃなさそうだった。
こうやって、たまにうざったそうな
表情をして愚痴るときがある。

ちょっと気になるけど深くは聞かない。
かずも聞いて欲しくなさそうだから。





/ 86ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp