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短編集 【進撃の巨人/ハンジ・ゾエ】

第7章 香り【分隊長ハンジさん・R18】




「ん・・・・・・」

薄いカーテンの隙間から零れる朝日になまえはゆっくりと目を覚ました。
自室とは違う風景になまえは首を傾げる。


昨日は確か、
ハンジに実験を手伝って欲しい、
と自室に招かれたのだ。
そのまま深夜になり
ハンジの部屋に泊まる形となった。


しかしベッドにハンジの姿はない。



なまえは上体を起こすと
自分が下半身の下着以外
何も身につけていないことに気づく。

直ぐに布団で身体を隠すとベッドとその周辺を見渡した。


必死に起き抜けの脳を働かす。
すると、昨晩の愛された記憶が蘇った。


じんわりとなまえの身体が熱く火照るのを感じる。


「ハンジさん・・・・・・?」

相変わらずものが散らかっている室内に
ハンジの姿はない。


シャワーでも浴びているのだろうか。
浴室からは水温が聞こえる。


珍しいこともある。


なまえはもう一度ベッドに横たわると枕に顔を埋めた。


「ハンジさんの匂い・・・・・・」


肺いっぱいに空気を吸い込む。
なまえはこの匂いが好きだった。
大好きなハンジさんの匂い。


遺伝子的に相性のいい人間の匂いは心地よく感じる、
と以前ハンジが言っていたことを思い出す。


自分とハンジは遺伝子的にも相性がいいのだと思うと自然と顔が緩んだ。
そう思うと、普段から風呂に入れとしつこく言っているなまえだがシャワーを浴びることでハンジの匂いが消えてしまうことを少し寂しく思う。


もっとハンジさんの匂いに包まれていたい・・・・・・


そんななまえの視界に
無造作に脱ぎ捨てられたハンジのシャツが目に入る。


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