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短編集 ON【気象系BL】

第3章 誰も知らない ★




「っうぁああ!!…あ……」

「どうっ…気持ちぃ…?」
「んっ、ぁ…さと……っ」
「っは、…気持ちぃって言って?気持ちぃんでしょ?」
「……っ、//」

大野が入り口を解かしてから
自身を突っ込むと二宮は
悲鳴のような喘ぎ声をあげた。
快感に溺れそうな表情だ。


「…悪い子には動いてあげなーい」
「あっ……ゃ、」

大野はなかなか言うとおりに
言葉を口にしない二宮に
少し意地悪をした。

中に入れたまま、ピタッと
動きを止めたのだ。
すると二宮は一気に
切ない表情になり、また
大野を潤んだ目で見つめた。
もう、涙がこぼれ落ちそうだ。



「泣いてないで言うの。言ってごらん?」
「…さ、と……」
「ん?」

「……き、もち…ぃ…//」

「…どうして欲しい?」
「え、…?」
「これ、どうして欲しいか言って?気持ちぃって言えたご褒美だよ」
「っ…//」
「早く。どこをどうして欲しい?」
「………//」

「…早く言えよっ!!」

「っ!!……うご、いて…っ//」
「……まぁ…いっか。」

「、…ンァ、ぁああっ!!」








――――――――――


「かず~、泊まっていいでしょ?」
「…ん、」
「…いつもこんな可愛かったらいいのに」
「…………//」

行為が終わり、ベッドで
抱き合って余韻に浸る。

二宮は大野の胸に顔を埋めて
ぎゅっと抱きついている。
大野はそんな二宮の頭を撫でる。



大野以外、誰も知らない
可愛らしい二宮と、
二宮以外、誰も知らない
カッコいい大野の…

2人だけの幸せな時間がここにある。




End

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