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短編集 MN【気象系BL】

第26章 喧嘩




―――――――――――――



「あ、松潤、始まるよ」
「うん」


松潤は始まるギリギリに帰ってきた。
にのちゃんとは目を合わせようと
しなかったけど、落ち着いた感じ。









「回しまーす!」

「にの、大丈夫?…にの?にのみやくーん?」
「…!……ごめん、」
「大丈夫?」
「…ん、ごめんなさい」

「にのー、しんどかったら言ってね?大丈夫?」
「大丈夫。ごめん」


変わりなくやってたにのちゃんだけど
カメラが回ってないときは
やっぱりちょっと俯いてしまってて…
スタッフさんの声が
聞こえなかったみたい。

でももう気がしれた長い付き合いの
スタッフさんはみんな心配してくれて。
松潤だけが気まずそうに
にのちゃんを見てた。



『お疲れさまでーす!!』


それからは特に何事もなく
収録は終わったんだけど…

「にのは?」
「あれ?」
「たばこだって。」
「「ああ」」

「…吸ってないよ、いま」

「え?なんて?松潤」
「あいつ、いま禁煙中。」
「でもたばこって言ってたよ」
「…………」

楽屋に戻るとにのだけいなかった。

リーダーが聞いてたんだけど
松潤が言うには禁煙中らしく…?





ガチャ…


結構早くにのは帰ってきた。


「…………」

「…禁煙してんじゃねぇのかよ…また嘘か」
「ちょっと、松潤…」


「……ばか」


「はぁ?」
「ばか!!なんでいつもそうやって…っ……なんで!!!」
「!?」
「なんでっ…ずるいよ…自分ばっかりずるい!!!」
「かず…?」

にのちゃんは珍しく大きな声で
目にいっぱい涙を溜めて怒った。

そんでソファーに座ってる松潤に
突撃するかのように抱き着いた。


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