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短編集 MN【気象系BL】

第25章 2つのカップル ★




「まさき~…」
「なに、翔ちゃん。ヘタレの顔~」
「う…かまえよ、俺に!」
「…可愛い。可愛いよ翔ちゃん♪よしよし♪」
「……//」


楽屋。

最近、櫻井と相葉が付き合い始めたと
他の三人に報告をした。
メンバーには言っておきたいのだと。

それ以来、二人はオープンで
いちゃつき始めたのだ。
別に迷惑している訳ではないが
それを少し複雑な思いで
見るメンバーがここに一人…。


♪~~~~

和「…はい。あ、うん、ちょっと待って」

潤「…………」


携帯が鳴り、電話に出た二宮を
じっと目で追うのは松本だ。

潤「…ちょっと一服してくる」
智「うん。」

「翔ちゃん今日なに食べに行こうかぁ♪」
「ラーメン食いてぇ気分!」
「あ、いいねぇラーメン!!」


松本は二宮が出ていったのを
追いかけるかのように
楽屋を出ていった。





和「…うん。んふふ…えぇー?嘘でしょ?…うわ、…んははは…わっ!」
潤「………」
和「え?あ、いや、なんでもない。ごめんごめん。うん、」
潤「………」

いつも二宮が電話をするときに行く
空いている楽屋を探し、
二宮の姿を見つけた松本は
そっと近づいて後ろから
ぎゅっと抱きついた。
二宮は驚いて声を上げはしたが
されるがままで話を続けた。



「はーい、また今度。」

ぴっ

「…なーに、どうしたのよ?」
「いいじゃん。」
「別にいいけど。誰か来たらどうすんの。」
「誰も来ないよ、空き室でしょ。」
「…らしくないね?」
「だって。あんなん見せられたら俺だって…寂しくなるもん…」
「…そっか。」
「かずは恥ずかしいんだろうけど?俺の身にもなってよ。」
「…そうですねぇ。」
「なんで敬語なんだよっ」
「んふふ…好きだよ、じゅん。」
「…うっ……//」
「帰ったらいくらでもいちゃいちゃ出来るじゃん。ね?俺、中途半端なの嫌なの。いちゃいちゃするなら、全力でしたいのよ」
「…分かったよ。でも…ちゅーだけしてい?ちょっとだけ。今だけ!」
「…どうぞ?」
「ふふ…♪」

ちゅっ…

と唇が触れるだけの可愛らしいキス。


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