第40章 嵐の前の暴風

和「智兄さん…何で来ちゃったんですか…今瑞希が電話しようとしてたのに…」

智「うわっ、そうなのか？いるのが解ってたら来なかったのに」

さ…智兄さんまでそんな事…

瑞「んもー、相変わらずなんだから♪そんな事言って私の気を引こうとしてるでしょ」

…どう聞いたら、そんな前向きな方にとれるんだ？

智「で？瑞希お前いつこっちに帰ったんだよ…」

瑞「やん♪やっぱり気にしててくれたのね♥智大好きー」

翔「…なるほど…その思い込みの激しさがあの珍推理を生むのか…」

雅「昔っから変わんないよ」

それは疲れるな…

潤「そういえば、今智兄さん、いつこっちに帰ったんだよって言ってたけど…」

智「ああ、瑞希の父親はイギリス支店の支店長だから、瑞希もイギリスに移住してるんだ」

瑞「ごめんねー智…何年も私がいなくて寂しかったでしょ？でも、パパを説得して私こっちに帰って来たから」

智「おじさーん…何で説得に応じたんだよ…」

智兄さん…さっきから本音が駄々漏れ…

瑞「でね！私今日から智のアシスタントになるから！」

智「…は？」

瑞「智の探偵事務所でアシスタントするから。私の名推理で難事件も即座に解決よ」

和「逆に迷宮入りが増えますよ」

ごもっとも←皆の心の声

智「いや…探偵事務所じゃなくて便利屋だから…」

瑞「便利屋？探偵事務所じゃないの？けど、アシスタントはいるわよね？」

智「い、いや…アシスタントはいるからっ…な！翔くん！」

翔「…へ？」

突然智兄さんから話を振られると思っていなかったのか、翔兄さんはすっとんきょうな声をあげていた