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同じ屋根の下で【気象系BL】

第39章 番外編~記憶がなくても…貴方に会いたい~


それから約2週間、俺はこの島に来てお世話になった人達にお礼を言って回った

そしてついに…

「海人…本当に行くのか…?」

翔「はい…今まで本当にありがとうございました」

俺は今日、この島を離れて帰る事になった

やっと…やっと帰れる…

皆の所に…雅紀の側に…

「また何時でも遊びに来てくれ」

「待ってるからな」

俺が帰る事を知った人達が見送りに来てくれていた

…けど…その中には…

将「…どうした?」

翔「…あの…遥…さんは?」

将「ああ…家にいるよ…」

翔「そう…ですか…」

俺の記憶が戻って以降、遥さんは俺とほとんど顔を合わせる事がなかった…

将「遥の事は気にするな。ほら、船が出るぞ」

翔「…はい…」

後ろ髪をひかれる思いで船に乗り、デッキに出て

翔「皆さーん、本当にありがとうございました!」

「元気でなー!」

見送りに来てくれた人達に声を掛けていたその時

「海人ーーーっ!」

翔「…あっ…」

遥さんが走って向かってくるのが見えた

そして先生の隣まで来ると

遥「海人ー!元気でねー!」

そう泣きながら叫んでくれた

翔「先生ー!遥ー!ありがとーっ!また遊びに来るから、それまでお元気でーーーっ!」

俺達はお互いの姿が見えなくなるまで手を振り続けた

本当にありがとう…皆…

それから俺は暫く船に揺られ、電車とタクシーを乗り継いで数時間後…遂に…

翔「…帰って来たんだ…」

俺は喫茶店の前に帰りついた…

…変わらない…何も…1年前のまま…

皆驚くかな…

<カランカラン>

そして俺はそのドアを開けた…

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